人事労務ニュース

社会保険料の節約方法について教えて下さい
 

 


厚生年金の保険料率が平成29年9月から固定されます

 厚生年金保険料率は、平成16年より毎年0.354%ずつ引き上げられてきました。

 それがようやく、平成29年9月分以降から固定されます。

 過去の推移をグラフにすると下記のようになります。


 一方、健康保険・介護保険料率の推移はどうでしょうか?


 平成21年以降は、都道府県単位の協会けんぽに運営移行しています。

 上記は福岡県の協会けんぽ保険料率です。

 移行後の上昇率がすごいですね。

 厚生年金と違って、まだじわりじわりと上昇傾向が続いています。


 ご存知のように、社会保険料は会社と従業員の折半です。

 では、健康保険と厚生年金合わせた折半分は、どれくらい上昇したのでしょう?


 平成16年から実に約3.5%も上昇しています。

 年収400万の従業員の場合、年間14万円もの社会保険料が増えたことになります。

 同様の従業員を10人雇っている経営者は、年間140万の負担増です。

 10年間では1,400万円 … すごい金額ですね …


社会保険料の節約方法について教えて下さい

 このように、ほとんどの会社では社会保険料について負担感を感じているはずです。

 弊社クライアント様からも、どうすれば社会保険料を安くできるのか?

 といったご相談があります。

 節税と同じくらいに…(笑)

 そういった場合に有効な手段の「一例」を上げてみます。


 4月、5月、6月は支払う給料を多くならないようにする

 賃上げする場合は7月に行う

 社員の退職日は末日をさける

 退職希望者には賞与月に退社してもらう

 年収は変えずに同じ等級内で給与を上げてその分賞与を下げる

 賞与を12分割して月額給与に上乗せする


 いかがでしたか?

 実はこれ以外にも様々な有効手段がございます。

 弊社では、このような相談対応に長けた社会保険労務士とも提携しておりますので、自社の社会保険料が気になられる場合は、ぜひ一度ご相談下さい。


■参考リンク
厚生労働省:厚生年金保険の保険料

※文書作成日時点での法令に基づく内容となっております。