コロナ禍において取るべき最初の行動は、公庫・民間の無利子融資の活用、
同時に給付金・支援金等の補助制度の活用により、企業に資金を注入し、
当面の資金不安を解消することです。

これらを行っても尚ご不安な場合に備え、今回は上記によらない資金調達方法を
ご紹介します。

中には、公庫や民間金融期間同様、無利子の融資制度もありますので、
場面で使い分けてはいかがでしょうか？

小規模企業共済の無利子貸付（特例緊急経営安定貸付）

・借入額　　50万円～2,000万円（掛金納付月数に応じ、掛金の7割～9割）

・借入期間　借入額が500万円以下の場合は4年
　　　　　　借入額が505万円以上の場合は6年
　　　　　　（いずれも据置期間1年を含む）

・融資利率　0.00%（無利子）

・条件　　　1ヶ月売上高が前年又は前々年度の同月と比較して5%以上減少

・返済方法　据置経過後、6ヶ月毎の元金均等払い

・https://www.smrj.go.jp/kyosai/info/disaster_relief_r2covid19_s.html

生命保険の契約者貸付制度（5/9現在無利子のもの）

・借入額　　解約返戻金の70%～90%（対象保険の種類による）

・借入期間　任意

・融資利率　0.00%（特別金利適用期間は無利子）

・返済方法　全額返済、一部返済、定額返済が選べます

・申込方法　各保険会社のコールセンターやホームページから

・取扱会社　特別金利適用保険会社の一覧はコチラ

経営セーフティ共済（倒産防止共済）の一時貸付

・借入額　　掛金納付月数に応じ、掛金総額の70%強～95％

・借入期間　1年

・融資利率　0.90%（5/8現在）

・条件　　　掛金納付月数が12ヶ月以上あること

・返済方法　期限一括償還

・https://www.smrj.go.jp/kyosai/tkyosai/about/loan/index.html

最後に

　ご案内した各制度については、今のうち借入可能額を確認しておくと安心です。
　問合せの際には、各契約番号を確認されてご連絡されるとスムーズです。

　また、いざという時に備え資金調達手段を確保するという意味では、
　受取手形をお持ちであれば手形割引の実績を作っておくのも良いと思います。
　銀行から見れば手形割引も融資と同じで、過去の取組み実績が問われます。
　
　上記以外では、経営セーフティ共済の任意解約や定期預金の解約があります。
　こちらは元本割れや税負担のリスクが生じたり、既存融資の担保設定がされて
　いる場合があるので注意が必要です。
　

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